よりみち日和

生活は寄り道。いろんなものに手を出していくぞ。

ポーラ美術館

こんばんは。花です。

遡ること時は水無月

新年度の疲れを癒そうと、都会の喧騒から離れ、箱根旅行に行って参りました。

 

 

今回の旅行は紫陽花を目当てに強羅を散策したのですが、プランに入れていたポーラ美術館が想像以上に良かったのでシェアしたいと思います。

普段都内の美術館ばかり行っているため、展示スペースの広さに驚きました!!

広い敷地を生かしたゆったりとした展示がされており、美術作品を鑑賞する場所、空間について考える機会となりました。

www.polamuseum.or.jp

こちら入り口にある看板?のようなもの。 デカい。

 

 

部屋のみる夢、、、って?

今回の企画展は、「部屋のみる夢 ― ボナールからティルマンス、現代の作家まで」という展示でした。

どうやら室内を描いた作品を集めているようなのですが、絵画はどちらかといえば屋内を描いたもの、というイメージ…

よくわからなかったのですが、予備知識も持たずにとりあえず潜入!

www.polamuseum.or.jp

 

企画展の入り口。ピンクが可愛らしい。

美術館チケットと館内図。こちらもピンク。このようなパンフレット類は必ずもらいます!

空間デッカ!?

こちらに入ってまず驚いたのが、空間をあまりにも贅沢に使っているということ。

ポツンとマティスの絵が一つの壁(仕切り(後述します。))に飾られているところからスタート。

 

”えっ、この壁一枚しか絵が飾られていないの!?”

 

絵の付近には説明書きもなく、絵画そのものの存在感が凄まじい。そのまま壁に吸い込まれるかと。

こちらが飾られていた作品。残念ながら引きで写真に収めるのを忘れてしまいました…

 

同じように、「壁一枚に対し、作品を一枚または二枚」の展示が続いていました。

空間にゆとりがあるの、伝わりますかねえ、?

 

観覧を進めるうちに、ふと思ったことが…

 

”なんか壁多くない?”

 

そうなんです。コレクション展示をするスペースにしては壁があまりにも多く、綺麗に仕切られ過ぎているのです。

 

気になって後で調べたところ、この壁(仕切り)は可動式になっていて展示に合わせて場所を変えているそう。

 

なるほど。それなら草間彌生のスペースがだだっ広いのにも納得できる。

天蓋付きの大きなベッド。ソフトスカルプチュアの作品

 

空間を使うってこういうことか〜!感動のインスタレーション

佐藤翠+守山友一郎のインスタレーション

こちらの展示スペースは二人のアーティストの作品が混在して、空間ごと一つの作品となっています。

二人とも日常に近いものをモチーフにするという共通項を持ちながら、異なる世界観を体現しています。

そのせいか、このスペースは広がりのある印象が残っています。

 

手前の二つは佐藤翠による屏風のような作品。裏表で異なる絵柄が描かれています。

奥の作品はお二人の共作です。圧巻でした!

 

特に印象に残っているのが守山友一郎のこちらの作品。

カーペットの柄に惹かれたのかと思いきや、色彩が生み出す瑞々しさの虜になってしまいました…

瑞々しさが印象的です。

 

そのほかのお気に入りなど

室内画で有名なハマスホイの作品

こちらはデンマークの画家であるハマスホイの一枚。

以前都内でハマスホイの展示があったのですが、なんとなく陰が強すぎる気がして赴きませんでした。

しかし、今回絵を見て大後悔!!行っておけば良かった、、

今回展示されていた他の室内画にはない、圧倒的な「沈黙」が宿っており、異質な存在感を放ってました。

 

一つのテーマに絞って複数の作家の絵を眺めると、新しい発見があるのだと気付かされました。

 

 

お土産にはマティスのメガネ拭きを購入。

可愛い〜

都美で開催中のマティス展も早く行かねば!!!

 

まとめ

箱根のポーラ美術館にて空間をふんだんに活用した展示を見てきました。

一聞、地味なテーマのように思える「部屋」ですが、さまざまな切り口で表現された作品が多く存在していることがわかりました。

それではまた!

花でした